遺言の種類と方式

遺言には普通方式と特別方式の2つがあり、後者は危篤により遺言の必要性が差し迫っている時、船舶中や伝染病に罹患した時などまれにしか利用されません。

 

普通方式には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の種類があります。自筆証書はいつでも誰でもできる最も簡単な方法です。自分で全文、日付、署名を手書きして押印します。証人は不要で、印鑑も認印でかまいません。自分で保管をするため紛失のおそれがあり、また変造される危険があり、形式の不備で無効となる可能性が高くなります。また、家庭裁判所による検認という作業が1ヶ月ほど必要になります。公正証書は公証役場などで口述内容を公証人が公正証書に記述します。本人と証人2人の署名と押印、公証人の署名と押印が必要です。

 

検認は不要で、原本は公証役場が保管します。手数料や証人依頼代などの費用が必要となり、存在と内容が証人など第三者に知られてしまいます。秘密証書は内容を秘密にしたいときに使われます。ワープロを使用したり、代筆も可能で封筒に入れ封印して、公証人と証人の前に提出します。費用は少し安くなりますが、保管は本人がするため、紛失や隠匿のおそれがあります。また家庭裁判所による検認手続も必要となり、あまり利用されていないのが実情です。